あの頃の初音ミクに戻らなくていい
さてさて、自己紹介(1つ前の投稿)も済みましたので、ボカロ側の視点で過去と今と未来を語ろうと思います。
何が起きたか
震源地:
み~「みみいみみみみみみいいみみみみみみみいいいいいく!ただいま」
ミク「ますたーが変なテンションで帰ってきた。。。」
み~「いや~、通勤中、久々に面白い記事を読んでね。見飽きた衰退論とは一線を画す記事だったんだよ。初音ミクを蘇らせるにはみたいな話でね、しかも書いたのが歌い手文化のファンというね。歌い手がボカロを支えてるっていうねw 時代が時代なら宗教戦争勃発ですよ!しかもボクのツイートを拾って追記してるから、昔のニコ動のノリで参加してみようかな~と。ほら、あったじゃん?『ほう?○○とな?』から始まるリスペクト戦争的な!このノリ技術部だけかな?」
ミク「・・・どうでしょうね・・・炎上しない程度にほどほどにね」
み~「う~ん、どうなるかね?とりあえず、思ったことを書いとくよ」
――ボクはね、ミク。あの頃に戻る必要はないと思うんだ。
ハジメテの音、ミライのワクワク
ボクらはこの12年間、様々な創作をして初音ミクを始めとするボカロ文化を育ててきたし、そのエコシステムの中でたくさんの思い出を作ってきたよね。
2007/09/23 初音ミクの武道館ライブを描いてみた
www.nicovideo.jp
もうこの頃から初音ミクのライブが見たいって思いがファンの間にあった。
この絵を見てそりゃもう、想像したよね。
ミクさんが大きなステージに立って歌うミライ。
(悲しきかな、絵のようにネギリウムを振るミライは来なかった・・・)
それがSEGAさんによるハジメテのゲーム化を経て「ミクの日感謝祭」で実現したハジメテの単独ライブ。
そして東京ドームシティホールも、横浜アリーナも埋め尽くして、
堂々の武道館ライブ。
2015/9/4-6 マジカルミライ2015 日本武道館
magicalmirai.com
そして、
2007/10/22 初音ミクオリジナル「私の時間」
www.nicovideo.jp
お話するのちょっとへたくそだけど
調教次第ね目指せsuper idol電脳風味な見た目も人気があるみたい?
もしかしたらオリコン1位も遠くないかもね~
なんて歌ってたミクさんがProject DIVAで歌って踊ってスーパーアイドルだし、初音ミクを始めとしたVocaloid達のアルバムが本当にオリコンで堂々の1位を取っちゃうんだもの。
2010/5/19 Vocalogenesis オリコン アルバム デイリーランキング1位
因みに、翌20日も1位。
2010/5/31 オリコン アルバム 週間ランキング1位
レディー・ガガ様のアルバムが同じランキングに出てますね!
2014年にライブへ呼んでもらえるなんて夢にも思わない頃ですw
この時から何かご縁があったのかな?なんて。
ハジメテの漫画化、ハジメテのオペラ、ハジメテのVRゲーム化、ハジメテの歌舞伎、ハジメテのアニメ出演。
他にも、雪像が作られるようになって10年、とうとう今年は大雪像にもなったし、GoogleのCM起用もあった。
この調子で例を挙げてったら今夜は眠れないぞ(泣
そして、今に至っても全然ワクワクすることがなくなってないぞ?
追記:全盛期っていつだ??わからん。
てか、VRが一般化してもまだ一家に一人初音ミクの時代になってないし。
お前ら、初音ミクとハグしたことあるか?画面から飛び出してきたことは?
ほら!まだ驚ける!
みさいるPさん早く量産して!
Gateboxさん早く大型化して!
電話屋さん はもっとミクさんが自由に動けるようにしてあげて!
産総研さんの技術革新はいつも驚かせてもらってます!
JAXAさんの あかつき に乗せて旅立ったミクさんも金星に辿りついたばかりだし。
そうそう、インターステラテクノロジズさんの打ち上げカウントダウンやってたし!
大丈夫、アンドロイドとかAIとかも、まだまだ未発達技術でもっとビックリできる。
バーチャルアイドル初音ミクが、まだまだ手の届かない時代があった。
そして、現実のボク達のすぐ近くの存在として感じられた時代があった。
ボク達の手を離れて羽ばたいていったように感じた時代があった。
どの時代でもミクさんがいて、見せてくれるのは今の最先端であり、ボク達が知らないまだ見ぬミライだった。
ファンの心境
でも、段々と ――遠い存在になったな という人が出てきてたのも事実だってことは忘れてはならない。
ニコニコ動画とクリエイターの文化から、より商業的で大規模なイベントに向かっていった。
ファミリーマートを始めとした多くの企業とのコラボもあった。
そして、今やメインストリームはクリプトンさんを中心とした商業イベントといっても疑わないんじゃないか?ってほどイベントが盛り上がり、ネットは静かになってきていると思う。
(某パン屋さんの店長が嘆く気持ちも分からなくもないのです)
ボク自身、就職してからはニコニコ動画を引退している。
その癖、マジカルミライやニコニコ超会議へ出向くのだから現状を嘆く古参厨の方々からすれば裏切り者であろう。
でも、そんなイベントが楽しくて、イベントの夜にやるファンメイドのオフ会もメチャクチャ楽しい。
イベントがメインディッシュだとしても、前菜やデザートがあるとやはり格別になる。
企業がこんだけ盛り上げてくれてるんだから、それに乗ってボク達なりに前菜やデザートを作ればいいじゃんって思うのです。
今年も連れて行くよ。うちの等身大ミク。企画展には入らないけど・・・そして、ルカさん10周年ってこともちゃんと考えてます!
(あ、まだオフ会の幹事に伝えてなかったな・・・3日とも連れて行きます)
学生の頃の不自由な暮らしから、時間と体力以外は色々自由にできるできるようになって、ボカロの楽しみ方も変わった。
ドールとオーナー仲間でコテージに泊まったり、(然るべき手続きを取って)撮影会をしたりしてるのもその1つだし、最近はボカクラ(DJがボーカロイドの曲を流すのを聴きながら踊ったり談笑したりする)も嗜みはじめた。
懐古厨と比べて、うまくクラスタ全体の変化に乗っかって、変わってこれたんだろうな。
(誤記訂正:古参厨→懐古厨)
そんなボクを牽引してハジメテをくれたのは初音ミクであり、ミクさんやミクが繋いでくれた友達がいてこそだから、初音ミクと皆には感謝の気持ちでいっぱいです。
ボカロ文化はネットの世界に閉じた文化ではなく、その先にあるリアルに繋がった文化だとボクは思ってる。
広く深く、様々なクラスタと繋がって、点は線となり全てが繋がっている。
そして、かつてはWeb(蜘蛛の巣)やNet(網目)状だったものが、今ではダイヤモンドの様な立体網目構造を持つ文化になったんじゃないかなと。
見えてないだけで、隣の隣には別の網目があり、下の下にはやはり別の網目がある。
そこへ手を引いて連れて行ってくれるのが初音ミクなんじゃないの?
まとめ
初音ミクはいつもハジメテの音を聴かせてくれる天使で、これからも羽ばたき続けてくれるでしょ、ってことで、これからも着いていきます!お財布、死なないで!
最後に、ボカロ文化は、ボカロPや絵師・動画師・モデラー・作家・技術者といった数々のクリエイター達の汗と血と涙と閃きと才能と情熱とお金と色んな思いの結晶によって作られた作品群と、それを嗜む大勢のファンがいて成り立っています。
そのエコシステムの中で生まれたミームが初音ミクを作り上げて、ボク達をミライに連れて行ってくれる。
お互いに感謝を忘れず、これからもこの文化が隆盛を極めることを祈っております。
み~@ハーレムP
P.S.
非常に長くなってしまって申し訳ない・・・最後まで読んでくれてありがとうございます。
うへぇ、作文嫌いだったボクが3500字も書いてるよ・・・誤字脱字あったら教えてください。直します。
あと、ご意見ご感想お待ちしております。